7月19日 (火)の17:30から、今年の11月より理化学研究所で研究室を主催なさる藤原輝史先生のオンラインセミナーを開催いたします。藤原先生は、ショウジョウバエを用いた脳の運動制御機構の研究をされており、本セミナーでは、ハエを用いた研究の魅力や、藤原先生の論文の内容について紹介いただきます。興味、関心のある方はお気軽にご参加ください。
講師:藤原輝史先生 (理化学研究所 白眉チームリーダー 2022/11~)
題目:
ダイナミックな神経活動が操る精密な歩行運動
要旨:
脳の最も基本的な機能の一つは体を自在に動かすことです。私たちは普段歩いているとき体や足の運動を意識しませんが、道には細かな起伏があったり筋肉や神経系の状態は絶えず変化するため、一歩ごとに精密な運動制御が必要です。そのためには視覚や機械感覚といった複数の感覚情報をうまく統合して正確に歩行状態を推定すること、また、その推定をもとに適切な運動指令を生成することが鍵となります。しかし実際に脳がどのようにこうした計算を行っているかはヒトを含めたあらゆる動物種を通じてよく分かっていません。本セミナーでは強力な遺伝子モデルであるショウジョウバエを用いた脳研究における最先端技術を紹介しながら、ハエが運動制御に関する難問の解決のためにいかに適したモデルであるか、また私の研究で明らかになったハエの単一神経細胞の膜電位ダイナミクスに垣間見える予想外に精密な歩行運動の制御機構や今後の研究目標をお伝えできればと思います。
私は本2022年11月より理化学研究所で研究室をオープンします。一緒にエキサイティングなプロジェクトに取り組んでくれるポスドク・博士課程学生を募集中です。
研究室ウェブサイト
7/19 (火)
【プログラム】
17:20〜17:30 開場・接続チェック
17:30〜17:35 開会挨拶
17:35〜19:00 藤原先生のご講演
19:00〜19:30 質疑
19:30頃 閉会
お申し込みフォーム
質問等、お問い合わせは以下のメールアドレスまでお気軽にご連絡ください。
脳科学若手の会:event[at]brainsci.jp
この度は「免疫から迫る脳」と題し、第13回脳科学若手の会・関西部会セミナーを開催します。
近年では、グリア細胞を始めとした脳内に存在する神経細胞以外の細胞が免疫や脳機能に関与しているという研究結果が多く報告されるようになりました。それにより、今では脳内の免疫機能をさまざまな角度から解明しようとする研究が盛んに行われています。
今回のセミナーでは、脳内の免疫機能について研究されている若手研究者の方をお招きし、その研究の面白さについてお話を伺います。興味、関心がある方ならどなたでもお気軽にご参加ください。
セミナー終了後には講師の先生をお招きし、Zoomのブレイクアウトルーム機能を用いた懇親会を予定しています。途中入退室は自由となっておりますので、こちらもぜひご参加ください。
【講師】
岡崎 朋彦先生(北海道大学 遺伝子病制御研究所・大学院生命科学院 分子細胞生物研究室)
【演題】
「神経と無神経とのあいだ」
【要旨】
脳はこれまでその機能的重要性や、脳と他の器官を隔てている血液脳関門の構造的特徴ゆえに、ミクログリア以外には免疫細胞がほとんどいない免疫特権を有していると長い間考えられてきました。ところが、近年の研究によりこれまで存在しないと思われていたリンパ管 (免疫細胞の通り道)が脳内に存在することや、1細胞解析によって通常の成体の脳内にも様々な免疫細胞が存在することが明らかにされたことをきっかけに神経-免疫相互作用に関する研究が爆発的に加速し、重要な発見が次々とトップジャーナルに報告されています。
今回のセミナーでは、これまで主に「ウイルス感染に対する宿主免疫応答の研究」を行なっていた無神経な私が、どのようなきっかけで神経科学のフィールドに足を踏み入れたか(無神経にも踏み入れようとしているか)について、①これまでの免疫研究の内容と②現在進行中の神経-免疫相互作用研究の内容を交えながらお話しさせて頂きます。
本セミナーを通じて、「病原に対する宿主の洗練された免疫機構」と、それら免疫機構が有する「神経科学におけるゲームチェンジャー」としてのポテンシャルについて皆さんと共有できたらと思います。
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2022年3月12日(土)~13日(日)、第14回脳科学若手の会 春の研究会を開催いたします。感染拡大を防ぐため例年の合宿形式を見送り、研究会として行うことといたしました。講師の先生方をお招きしての講演会やワークショップなど、盛りだくさんの内容です。皆様のご参加をお待ちしております!
なお本合宿は、公益財団法人 加藤記念バイオサイエンス振興財団、及び日本神経回路学会 若手時限研究会の助成のもと開催されます。
企業協賛: | 小原医科産業株式会社 |
| 株式会社ミユキ技研 |
| 室町機械株式会社 |
| 株式会社フィジオテック |
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日時: | 2022年3月12日(土)13:00 受付開始~13:30 同13日(日) 9:00~16:00 (予定) |
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場所: | オンライン会場(Remo/zoom)で開催致します。 |
定員: | 40名程度(応募者多数の場合は抽選となります。) |
参加費: | 0円 |
申込方法: | こちらよりお申し込み下さい。 |
締め切り: | 2021年2月25日(金)3月4日 (金) |
| ※2月下旬に抽選結果を連絡いたします。 |
講演会
- 講師:
- 五十嵐啓 先生
- University of California, Irvine
- 演題:
- 嗅覚から記憶、そしてアルツハイマー病の研究へ / 研究者として生き残る方法
- 要旨:
- TBD
ワークショップ
- 講師:
- 神谷之康 先生
- 京都大学情報学研究科、ATR脳情報研究所
- 題名:
- 実験データ解析再入門―論文を「フェイクニュース」にしないために
- 要旨:
- 概念や仕組みをよく理解しないまま実験データの解析で使っている統計手法はありませんか。神経科学では、大規模で多様なデータ取得が可能となり、統計解析の重要性が増しています。昔なら比較的無害だった統計の誤用が致命的な偽陽性を生み、論文を「フェイクニュース」にしてしまうことがあります。このワークショップでは、実験データ解析で最近よく使われるが授業ではあまり学ばない、効果量、サンプルサイズ設計、多重比較補正、交差検証、混合モデル、ベイズ推論、因果推論などの考え方のキモを、演習を交えて解説します。その後、参加者が作成する実験の事前登録(プレレジ)のサンプルについてディスカッションし、オープンで再現可能な研究実践法を身につけることを目指します。
(過去の合宿のワークショップの様子)
参加についてのQ&A
- Q1. 学部生ですが、参加できますか?
- A1. 是非ご参加下さい。過去の合宿でも学部生のみなさんが参加されています。
- Q2. 今年はポスターセッションは無いのですか?
- A2. Remoで夜間の交流も可能にする予定ですので,その場をご利用ください。
- Q3. プログラミング経験がないですが、ワークショップについていけますか?
- A3. 内容としては大学学部生向けの演習を想定しています。また参加者には、事前に環境構築や初歩的なプログラミングについての資料を配布する予定です。言語はPythonを使用予定です。
参加申込
- 〆切:
- 2021年
2月25日(金)3月4日 (金)
- こちらよりお申し込み下さい。
- お申し込みが完了した場合は自動返信メールがご記入のメールアドレスに送られますので必ずご確認下さい。
- 1時間以内に自動返信メールが届かない場合はお手数ですが再度お申し込み下さい。
- 申し込み者多数の場合には抽選となります。2月下旬に抽選結果を連絡いたします。
その他、ご意見・疑問点などのある方は、こちらまでご連絡ください。
みなさまのご参加をお待ちしております。
脳科学若手の会 合宿スタッフ一同
- 主催:
- 脳科学若手の会
- 日本神経回路学会
- お問い合わせ:
- info@brainsci.jp
脳科学若手の会ではこのたび、2022年1月9日(日)に第25回談話会を開催します。今回は「Neurofeedback」と題し、柴田和久先生 (理化学研究所脳神経科学研究センターチームリーダー)をお招きし、ご講演いただきます。現在、Webフォーム上で参加を受け付けております(参加登録締め切り:2021年1月5日(水))。皆様奮ってご参加ください!
主催:脳科学若手の会
日時:2022年1月9日(日)14:00~15:30
ツール:Zoom(参加登録者にミーティングURLを後日お送りいたします)
対象:脳科学を専攻する、または興味のある学部生、大学院生(修士・博士)、ポスドク、助教、その他
参加費:無料
申込方法:こちらのWebフォームに必要事項をご記入ください
申込〆切:2022年1月5日(水)
皆様のご参加をお待ちしております。
*イベント準備の都合上、参加予定の方はお早めに登録いただけますと幸いです。
*人数上限に達しましたら申込を終了させていただきます。予めご了承ください。
質問等、お問い合わせは以下のメールアドレスまでお気軽にご連絡ください。
脳科学若手の会:event[at]brainsci.jp
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【講師】 柴田和久先生 (理化学研究所脳神経科学研究センターチームリーダー)
【講演題目】ニューロフィードバックで探る脳認知機能変化の仕組み
【要旨】 本講演では、ヒトの脳活動を操作するための技術であるニューロフィードバックを紹介し、近年の研究動向を共有することを目的とします。特に、私たちの研究グループによって開発された、機能的磁気共鳴画像法(fMRI)のリアルタイム測定と機械学習法を組み合わせた新しいニューロフィードバック技術、Decoded Neurofeedback (DecNef)を中心に解説します。DecNefを用いることで、被験者の気づきなしに、ターゲットの脳部位に特定の脳賦活パターンを誘導することができます。DecNefによって、視覚の学習や連合学習、また顔の好みの増減などさまざまな認知的変化を引き起こすことが可能であることが示されてきました。より最近では、恐怖記憶の緩和といったより臨床に近い分野にもDecNefは応用されはじめており、DecNefを含むニューロフィードバック技術は今後さまざまな分野で広く使われていく可能性があります。
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この度は「グリアから迫る脳」と題し、第12回脳科学若手の会・関西部会セミナーを開催します。
近年、神経細胞だけでなく、グリア細胞も記憶や脳疾患に関与しているという知見が発表され、ますますグリア細胞の研究は盛んになっています。今回のセミナーでは、グリア細胞を研究されている若手研究者の方をお招きし、グリア細胞の研究の面白さについてお話を伺います。興味、関心がある方ならどなたでもお気軽にご参加ください。
セミナー終了後には講師の先生もお招きし、Zoomのブレイクアウトルーム機能を用いた懇親会を予定しています。途中入退室は自由となっておりますので、こちらもぜひご参加ください。
【講師】
長井 淳先生(理化学研究所 脳神経科学研究センター グリア-神経回路動態研究チーム)
【演題】
「記憶・役割・会話がこの世界をつくる」
【要旨】
グリア細胞は、約5億年前の古生代、中枢神経系の誕生と共に産声を上げたとされます。一半世紀前の発見当初に“糊付け細胞“と揶揄されたグリア細胞は、その名にそぐわない動的なふるまいを見せ、神経回路と相互作用することがわかってきました。しかし、いつ・どこで・どのようにグリアが神経回路を制御するかについては、未解明な点が残されています。
今回のトークでは、学部生(発生生物学)、大学院生(再生生物学)から海外ポスドク(アストロサイト生理学)を経て、理研でのラボを持たせてもらえるまでをnarrativeにお話しいたします。なぜニューロンではなくグリア(の一種であるアストロサイト)に興味を持ったのか、留学先の選び方、帰国の仕方、そしてラボ主宰者としてのこれからについてオープンマインドにお話しします。
紹介する研究として、マウスモデルとシステムニューロサイエンスのツールを利活用し、アストロサイトの病態生理的役割の一端を分子・細胞・回路・行動レベルで明かしたポスドク研究を中心に概説いたします。また、課題山積のグリア業界についても言及します。
Reference:
Nagai et al., Neuron (NeuroResources) 109(14):2256-2274. (2021)
1Nagai, 1Yu et al., Neuron (Review) 109(4):576-596. (2021).
1Yu, 1Nagai et al., Neuron (Article) 108(6):1146-1162. (2020).
1Yu, 1Nagai and Khakh, Nature Reviews Neuroscience 21,121-138. (2020)
Nagai et al., Cell (Article) 177(5), 1280-92. (2019)
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