脳科学若手の会とは

脳科学若手の会は,脳科学関連分野の大学学部生・大学院生・ポスドクを中心とした若手研究者の相互交流のネットワークづくりを目的とした学生主催の任意団体です。2008年6月,少数の有志から本会は発足しましたが,その後交流会や研究会などの開催を通じて規模が拡大し,現在では全国各地にその活動の場が広がっています。

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イベント情報

このイベントは,盛況のうちに終了いたしました。
多くの皆様にご来場いただきまして,誠にありがとうございました。

脳科学若手の会 第33回 秋の談話会

この度、脳科学若手の会は、「第33回 秋の談話会」を10月11日に順天堂大学 本郷・お茶の水キャンパスにて開催いたします。今回は、早稲田大学 森先生のご講演に加え、Short Talkを企画しております。

本会は「若手の会ならではのラフな雰囲気」を大切にしておりますので、学部生・大学院生の皆さん、ぜひ初めての研究発表や議論の練習の場として気軽にご参加ください。

協賛;公益財団法人 中辻創智社 会議開催費助成

【イベント概要】

  • 名称: 脳科学若手の会 第33回 秋の談話会
  • 日時: 2025年10月11日(土)10:15 ~
  • 場所: 順天堂大学 本郷・お茶の水キャンパス 10号館105号室
  • 参加費: 無料
  • 対象: 脳科学に興味がある大学生、大学院生、ポスドクなど

【講演】

  • 講演講師: 森 将輝 先生(早稲田大学データ科学センター 講師)
  • 講演タイトル: 「心理物理学の理論と実践」
  • 講演要旨: 心理物理学は,人を含む動物がどのように外界からの入力を感じ取り,どのように応答するかを実験や数式で定量的に捉えることを可能にする学問領域であり,視覚・聴覚・触覚など感覚モダリティを問わず,認知神経科学における心理測定の基盤を担っている.本講演では,古典的な閾値測定から現代的なデータ科学的アプローチに至るまで,多様な心理物理学的測定法を幅広く概説する.理論面では,心理物理学が単なる測定法に留まらず,「ノイズのある状況で信号をどのくらい識別でき,判断がどのように偏るのか」を取り扱う信号検出理論や「物理量と心理量はどのように結びつくのか」という課題を体系化する公理的測定論といった数理心理学的な考え方を解説する.実践面では,顔知覚を題材とした研究事例を取り上げ,他者の視線を知覚すること(視線知覚),誰の顔かを見分けること(顔の同一性知覚),自分の顔を見て自分だと認識すること(自己顔認知)がどのように心理物理学的に調べられているかを紹介する.心理物理学の多様な「ものさし」と「レンズ」に触れることで,神経科学を志す研究者にとって認知行動や神経活動の仕組みを探究する視野を広げるきっかけとなれば幸いである.
  • 【Short Talk】

    • 発表者: 学部生・大学院生・ポスドクなど、若手研究者
    • 発表内容: 基礎研究から応用研究まで、脳科学に関連する幅広い研究。データが揃っていなくても構いません。「こういうテーマに興味がある」「将来こういう研究をしてみたい」といった研究計画やアイデアの発表も歓迎いたします。
    • 発表時間: 3分(質疑なし)
    • スライド枚数: 3枚(タイトルスライドを含む)
    • フォーマット: PowerPoint(.pptx)で作成し、事前に提出
    • アスペクト比: 16:9
    • アニメーション: なし (発表中はレーザーポインター使用可)
    • 言語: 日本語(英語も可)
    • ※スライド提出日などの詳細については、採択者へ個別にご連絡いたします。
  • 発表スライドのサンプル:同じ題材で、弊会スタッフが例としてスライドを作成いたしました。あくまでも一例としてご参照いただければと思います。
  • Short Talk_sample_1
  • Short Talk_sample_2
  • 【発表奨励金(250929更新)】

  • 発表者全員に、発表奨励金として当日2000円お渡しいたします。
  • 【表彰(予定)】

  • 発表者を対象に当日審査を実施し、優秀発表には賞を授与いたします。新人賞・デザイン賞など、大学院生以下を対象とした部門賞もご用意しております。
  • 【タイムスケジュール(仮)】

    • 10:15 – 開場 (発表者の受付)
    • 10:30 – 開会挨拶
    • 10:35 – 森 将輝 先生講演 (1時間)
    • 11:35 – 質疑応答 (30分)
    • 12:05 – 休憩 (55分)
    • 13:00 – Short Talk① (50分)
    • 13:50 – 休憩 (25分)
    • 14:15 – Short Talk② (50分)
    • 15:05 – 休憩 (25分)
    • 15:30 – 順天堂の紹介 (20分)
    • 15:50 – 順天堂のキャンパスツアー (30分)
    • 16:20 – 表彰式・閉会式

    【応募方法】

    発表もしくは聴講をご希望の方は、以下のGoogleフォームよりご応募ください。

    • 応募フォーム: https://forms.gle/BbL95UVnSLGUyJdn7
    • 発表者締切: 2025年9月27日(土)2025年10月5日(日)締め切りを延長しました
    • 聴講者締切: 2025年10月9日(木)

    【注意事項】

    • ・未発表データ等については参加者の自己責任で取り扱ってください。主催者は一切の責任を負いません。
    • ・他者の意見・考え方を尊重するとともに、知的財産権等に十分配慮してください。

    【お問い合わせ】

    ご不明な点がございましたら、運営(brainsci.jp@gmail.com)までお気軽にご連絡ください。

    皆様の積極的なご参加をお待ちしております。

    2025秋の談話会ポスター

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第32回 脳科学若手の会 夏の談話会
「グリア細胞の移植・置換で脳は救えるのか?」

脳科学若手の会では、2025年6月14日(土) に順天堂大学 本郷・お茶の水キャンパスにて「夏の談話会」を開催いたします。
本談話会では、山梨大学 医学部 薬理学講座 教授/山梨GLIAセンター センター長 小泉 修一 先生 をお招きし、グリア細胞と再生医療に関する最新研究をご紹介いただきます。
また、順天堂大学キャンパスツアー も実施予定です。脳科学・神経科学にご興味をお持ちの皆様のご参加をお待ちしております。

【イベント概要】

  • 第32回 脳科学若手の会 夏の談話会 「グリア細胞の移植・置換で脳は救えるのか?」
  • 日時: 2025年6月14日(土) 13:00 〜 16:30
  • 会場: 順天堂大学 本郷・お茶の水キャンパス
  • 参加費: 無料
  • 申込フォーム: https://forms.gle/dQSTNH4uyeJLCRnR7
    (締切 6月11日(水))

【講師】

  • 小泉 修一 先生
     山梨大学 医学部 薬理学講座 教授 / 山梨GLIAセンター センター長

【講演要旨】

脳は1000億個の神経細胞とその数倍もの数のグリア細胞とから構成されている。これまで脳の中核機能は神経細胞が紡ぐ複雑なネットワークの活動により担われていると考えられてきた。しかし、グリア細胞もまた情報の処理・発信で中心的な役割を果たしている。「ミクログリア」は、脳内唯一の自然免疫細胞であるが、免疫細胞としての役割を大きく超えた機能、例えばシナプスの新生、貪食による刈込み、さらに神経細胞の興奮性制御など、脳の機能制御で非常に重要な役割を果たす。従って、ミクログリアの異常は脳の機能異常に直結する。脳の移植、と言えば神経細胞の移植であるが、グリアを移植して脳を変えることは出来ないのだろうか?本日はその疑問に答えたいと思います。また本件について、皆さんと色々議論したいと想います。

【タイムテーブル】

  • 13:00 – 13:15 受付・開場
  • 13:15 – 13:30 開会式
  • 13:30 – 15:00 小泉先生 ご講演
  • 15:00 – 15:30 質疑応答
  • 15:30 – 15:40 休憩
  • 15:40 – 16:20 順天堂大学紹介プレゼン & キャンパスツアー
  • 16:20 – 16:30 閉会式

【お問い合わせ】

脳科学若手の会
brainsci.jp@gmail.com

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脳科学若手の会 関西部会 休会のお知らせ

平素より、脳科学若手の会 関西部会の活動に格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

このたび、諸般の事情により、脳科学若手の会 関西部会は当面の間休会する運びとなりましたことをここにご報告申し上げます。
現在、今後の活動を担ってくださる方の確保に努めており、体制が整い次第、再始動を目指す所存です。

休会に伴い、これまで運用してまいりました関西部会メーリングリストの配信を当面停止いたします。
引き続き脳科学若手の会からの情報受信を希望される方は、関東・本部が運営するメーリングリストへのご登録をお願いいたします。 登録は下記の Google フォームより受け付けております。
登録フォーム:https://forms.gle/DNn4fovXpgdxL6196

これまで貴重なご講演を通じて若手研究者の育成にご貢献いただいた講師の先生方、関西部会の活動にご尽力賜りましたOB・OGの皆様、ならびに関西部会のイベントにご参加いただきましたすべての皆様方へ、改めて深甚なる感謝の意を表します。
皆様のお力添えにより、当会は多くの学びと出会いに恵まれたかけがえのない場となりました。

今後の運営にご関心をお持ちの方、また活動再開に向けてご協力いただける方がおられましたら、ぜひ下記までご一報いただければ幸甚に存じます。

2025年5月末日
脳科学若手の会 関西部会

【お問い合わせ先】 脳科学若手の会(代表)brainsci.jp@gmail.com

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脳科学若手の会 第31回 春の談話会 × WISER 特別企画
〜留学経験を経て描く、神経科学者の研究とキャリア〜

このたび、第31回「春の談話会」としてオンラインセミナーを開催いたします。本セミナーでは、脳科学・神経科学分野で多様な経験を積まれた先輩研究者の皆様をお招きし、研究内容やキャリアパス、ライフイベントとの両立などについてお話しいただきます。
特に、女性研究者の実例を通じて、これからのキャリアデザインに役立つ知見やネットワークを得ることを目的としています。

今回ご登壇いただく3名の講師はいずれも神経科学をバックグラウンドとし、アメリカへの留学経験をお持ちです。貴重なお話がうかがえる絶好の機会ですので、ぜひお気軽にご参加ください。

本イベントは、若手女性研究者のコミュニティと起業支援プログラムである WISER と共催で行われます。イベントの参加に性別は問いませんので、興味をお持ちの方はどなたでもお申し込みいただけます。

【イベント概要】

  • 脳科学若手の会 第31回 春の談話会 × WISER 特別企画 
    〜留学経験を経て描く、神経科学者の研究とキャリア〜
  • 日時: 2025年3月29日(土)13:00 ~ 15:20
  • 形式: オンライン(Zoom)
  • 参加費: 無料

【参加対象】

  • ・脳科学・神経科学に興味をお持ちの大学生、大学院生(博士課程を含む)、ポスドクなど
  • ・海外留学に関心をお持ちの方
  • ・将来のキャリア(アカデミア・民間)について情報を得たい方

【講師紹介】

  • 土井ゆりか さん – 東京大学工学部卒、ハーバード大学神経科学 博士課程修了。現在は株式会社tayoにて産学連携・起業支援を担当。専門分野はマウスの行動学と姿勢制御。
  • 磯江 泰子 さん – 東京大学大学院修了後、岡山大学特任助教を経て、ハーバード大学 分子細胞生物学科 ポスドク研究員。キーワードは、行動神経科学、ゼブラフィッシュ、メダカ、比較生物学、時空間統合アルゴリズム。
  • 田中 康代 さん – 京都大学大学院博士号取得後、基礎生物学研究所 ポスドク研究員、東京大学特任助教、ハーバード大学にてポスドク研究員。 その後、IQVIA、アビオメッドに入社し、現在コンサルティング会社であるEVERSANAに勤務。 キーワードは、運動学習、コンサルタント、ワークライフバランス。

【スケジュール】

  • 13:00 – 13:10 オープニング
  • 13:10 – 13:40 講演①:土井ゆりかさん
  • 13:40 – 14:10 講演②:磯江 泰子 さん
  • 14:10 – 14:40 講演③:田中 康代 さん
  • 14:40 – 14:45 休憩
  • 14:45 – 15:15 パネルディスカッション
  • 15:15 – 15:20 クロージング

【参加方法】

    参加をご希望の方は、以下のリンクより事前登録をお願いいたします。

      応募フォーム:https://forms.gle/XC7KhVeMdGTGXxKf9

      締切:2025年3月28日(金)

        【WISERについて】

          WISERは若手女性研究者のコミュニティと起業支援プログラムです。
            ただいま、Discordコミュニティメンバー大募集中です!!

このイベントは,盛況のうちに終了いたしました。
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2025年3月15日(土)~16日(日)、第17回脳科学若手の会 春の合宿を開催いたします。講師の先生方をお招きしての講演会やワークショップ、参加者によるポスターセッションなど、盛りだくさんの内容です。

なお本合宿は、学術変革A「予測と行動の統一理論の開拓と検証」との共催、神経回路学会公益財団法人 加藤記念バイオサイエンス振興財団の助成を受けて開催されます。

企業協賛: 小原医科産業株式会社
室町機械株式会社
株式会社フィジオテック
株式会社SanBox
医療法人 中田歯科医院
企画協力: 株式会社tayo
日時: 2025年3月15日(土)13:00集合 ~ 16日(日)17:00解散 (予定)
場所: マホロバマインズ・三浦(神奈川県 三浦市)
定員: 40名程度(応募多数の場合は抽選)
参加費: 11,000円 *宿泊費、食費(3/15夕食、3/16朝食・昼食)を含む
※交通費と初日の昼食は各自ご負担ください。

合宿講師

沖縄化学技術大学院大学 神経計算ユニット
銅谷 賢治 先生
理化学研究所 脳神経科学研究センター
磯村 拓哉 先生

銅谷先生 ご講演/ワークショップ要旨

  • 理論駆動とデータ駆動の脳科学
  • 理論駆動とデータ駆動の脳科学 脳科学では、ベイズ推定や強化学習などの理論をもとに動物や人間の知覚・行動機能を説明しその機構を探る計算理論駆動/トップダウンのアプローチと、多様な神経細胞の遺伝子・分子・信号伝達機構とその結合構造、活動記録と操作から脳機能の解明をはかる実験データ駆動/ボトムアップのアプローチがあり、それぞれに強みと弱みがある。この講義では、強化学習とベイズ推定の理論をもとに展開してきた計算論的神経科学研究と、日本や世界の大規模脳プロジェクトで得られる膨大なデータとAI技術を駆使した「デジタル脳」の試みについて紹介し、今後の脳科学を担う皆さんの議論の種を提供したい。
  • 磯村先生 ご講演/ワークショップ要旨

    • 自由エネルギー原理とニューラルネットワーク
    • 脳を構成する神経細胞は、どのように生物の優れた知能を実現しているのでしょうか?例えば、壁の近くにリンゴがあるとき、私たちはリンゴが壁の形に欠けているとは考えず、リンゴの一部が壁に隠れていると考えます。こうした経験に基づく推論は、変分自由エネルギーと呼ばれるコスト関数を最小化することで計算できます。自由エネルギー原理は、Karl J. Fristonが提唱している脳の情報理論であり、生物の知覚や学習、行動は、この変分自由エネルギーを最小化するように決まるとしています。その結果、生物は変分ベイズ推論と呼ばれる統計学的な推論を自己組織化的に行うとされています。一方で、古くから研究されている神経活動やシナプス可塑性のダイナミクスは微分方程式の形で書くことができ、何らかの潜在的なコスト関数の勾配に従っていると考えることができます。実のところ、任意のコスト関数は、ある生成モデルと事前分布のもとでの変分自由エネルギーであると解釈することができます。このことは、標準的な神経回路モデルのダイナミクスは潜在的に変分ベイズ推論を実行していると見なすことができることを意味します。この観点に基づき、標準的な神経回路モデルが、推論、学習、予測、行動制御、行動計画などの適応的行動を(ベイズ推論の意味で)最適に実行できることを紹介します。グループワークではgoogle colabを用いて実際に神経回路モデルにベイズ推論がどのように創発するかを体験してみたいと思います。
    • 【応募方法】

      • 参加をご希望の方は、以下のリンクよりGoogleフォームに必要事項をご記入の上、ご応募ください。
      • 応募フォーム: https://forms.gle/WyFJURAsNUTWC8mP7
      • 応募締切: 2025年2月14日(金)

      【抽選結果】

      • お申し込みの結果につきましては、2月15日にご連絡いたします。
      • ご参加いただける方は、2月21日(金)までに参加費をお振り込みいただきますようお願い申し上げます(詳細は別途ご連絡いたします)。

      お問い合わせ

      ご不明点がございましたら、brainsci.jp@gmail.com までご連絡ください。

      脳科学若手の会で合宿を行うのは5年ぶりとなります。学外の知り合いや友人を作りたい方、研究やアイデアをブラッシュアップするために新しい視点を得たい方は、ぜひご参加ください。

      皆様のご参加を心よりお待ちしております。

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