東京大学大学院総合文化研究科・四本研究室との共催で、Yale大学の田中涼介先生をお招きし特別セミナー・座談会を開催いたします。感染対策を実施したうえでの対面開催を予定しております。

セミナー後半では参加者の皆様からも質問を募集して、対面開催を活かした双方向に交流できる機会になればと考えております。どなたでも参加歓迎ですので、関心のある方はお気軽にご参加ください。

日時:8月3日(水) 15時-17時

場所:東京大学駒場キャンパスKOMCEE East K011 *参加無料・事前登録不要

後援者:田中涼介先生 (Yale University)

題目::昆虫の脳でさぐる空間知覚のしくみ

要旨:  われわれの網膜は2次元であるのに、なぜわれわれは空間の3次元構造を視覚的に把握できるのだろうか?空間の知覚の問題は、古くから哲学者や心理学者を悩ませてきた。網膜像から観察者と世界の空間関係を推定するにあたって、とくに視覚的な「動き」が重要な幾何学的手がかりとなることが、環境光学や画像処理の文脈で明らかになっている。その一方で、脳がいかに動きのパターンから空間の情報を読み出しているか、その詳細な神経回路メカニズムには、未だ謎が多い。本講演では、神経回路研究のための遺伝学的・解剖学的ツールが近年急速に整備されつつあるショウジョウバエをモデルに、動きに基づく空間視のメカニズムを探った最近の研究成果を紹介する。

質問等、お問い合わせは以下のメールアドレスまでお気軽にご連絡ください。

脳科学若手の会:event[at]brainsci.jp