2015年3月28日(土)~29日(日),ホテルウィングインターナショナル相模原(神奈川県相模原市)にて,第7回脳科学若手の会合宿を開催いたします。講師の先生方をお招きしての講演会とワークショップ,参加者の皆様によるポスターセッションと,盛りだくさんの内容です。皆様のご参加をお待ちしております!

なお本合宿は,科研費・新学術領域「予測と意思決定の脳内計算機構の解明による人間理解と応用」との共催のもと開催されます.

企業協賛:小原医科産業株式会社
 
日時:2015年3月28日(土)~29日(日) 12:30現地集合(予定)
場所:ホテルウィングインターナショナル相模原(神奈川県相模原市)
(JR相模線上溝駅より徒歩6分,上溝駅までは新宿より電車で約1時間)
定員:40名(応募者多数の場合は抽選となります。)
参加費:9,000円(予定。宿泊費,食費,懇親会費,参加費含む。)
※会場までの往復交通費,一日目の昼食は各自でご準備ください。
申込方法:下記フォームよりお申し込み下さい。
締め切り:2015年2月20日(金)

講演会

講師:
銅谷 賢治 先生
沖縄科学技術大学院大学 神経計算ユニット 教授
演題:
強化学習の計算理論と神経機構
要旨:
「強化学習」は、動物や人間が報酬や罰から新たな行動を獲得していく過程を模した形で、ロボットやプログラムに望ましい行動を自律的に学習させるために開発された計算手法である。そこでは、現在の状況で候補となる行動により得られる報酬を予測すること、その予測をもとに行動を選択すること、そしてその結果と予測の差をもとに学習を行うことが基本的な要素である。これらをより効率よく確実に行うことは機械学習の理論として重要な研究テーマであるが、これらを私たちの脳がどのように実現しているかは、脳科学の重要な研究テーマである。
本講義では、まず強化学習の基本的なアルゴリズムを学び、行動価値関数、遅延報酬割引、モデルベース行動評価などの理解をはかる。次にそれら大脳基底核や大脳皮質の神経回路、ドーパミンやセロトニンなどの物質系によりいかに実現されているかについて、理論仮説と実験的検証をめざす研究について議論する。

 

ワークショップ

講師:
風間 北斗 先生
独立行政法人 理化学研究所 脳科学総合研究センター 知覚神経回路機構研究チーム チームリーダー
題名:
神経集団活動から匂いの快楽情報を解読する
要旨:
外界から情報を獲得する時、脳内では複数の神経細胞が活動する。従って、知覚を生み出すメカニズムを理解する為には、感覚情報を表現する神経活動総体を把握する必要がある。しかしながら、生体内において、細胞や回路素子の解像度で神経表現を俯瞰することは困難である。我々は、この目的を達成するために、数的にシンプルであるショウジョウバエ成虫の嗅覚回路を対象に研究を進めている。これまでに、二光子イメージングの手法を用いることで嗅覚二次細胞の大半から匂い応答を記録した。一方、仮想空間を飛行する個体が匂いの快楽情報に基づいて知覚判断する様子を解析した。本ワークショップでは、これらのアプローチを組み合わせ、神経集団活動から匂いの快楽情報を定量的に解読する試みについて議論する。

 

(過去の合宿のワークショップの様子)

ポスターセッション

参加者間でお互いの研究内容を紹介します。ポスターは学会などで使用されたポスターをそのままお持ちいただいても構いません。様々な研究に触れるとともに,交流を深めていきましょう。

(過去の合宿のポスターセッションの様子)

参加についてのQ&A

Q1. 学部生ですが,参加できますか?
A1. 是非ご参加下さい。過去の合宿でも学部生のみなさんが参加されています。
Q2. ポスター発表は必須ですか?
A2. 必須ではありませんが,異分野の研究者と交流する良い機会ですので,学会発表などで使用したポスターをお持ちの方は、奮ってご参加いただけると幸いです。

参加申込

〆切:
2015年2月20日(金)
お申し込みが完了した場合は自動返信メールがご記入のメールアドレスに送られますので必ずご確認下さい。
1時間以内に自動返信メールが届かない場合はお手数ですが再度お申し込み下さい。
申し込み者多数の場合には抽選となります。3月上旬に抽選結果を連絡いたします。

締め切らせていただきました。多数のご応募,大変ありがとうございました。

その他,ご意見・疑問点などのある方は,こちらまでご連絡ください。

みなさまのご参加をお待ちしております。

脳科学若手の会 合宿スタッフ一同

主催:
脳科学若手の会
共催:
科研費・新学術領域「予測と意思決定の脳内計算機構の解明による人間理解と応用」
お問い合わせ:
info@brainsci.jp