第11回脳科学若手の会 春合宿
2019.03.16
2019年3月16日(土)~17日(日)、リフレフォーラム(東京都江東区)にて、第11回脳科学若手の会 春合宿を開催いたします。講師の先生方をお招きしての講演会とワークショップ、参加者の皆様によるポスターセッションと、盛りだくさんの内容です。皆様のご参加をお待ちしております!
なお本合宿は、公益財団法人 加藤記念バイオサイエンス振興財団、及び日本神経回路学会 若手時限研究会の助成のもと開催されます。
企業協賛: | 小原医科産業株式会社 |
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株式会社ミユキ技研 | |
室町機械株式会社 | |
株式会社フィジオテック | |
株式会社SandBox | |
日時: | 2019年3月16日(土)~17日(日) 12:30現地集合(予定) |
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場所: | リフレフォーラム(東京都江東区) |
(都営地下鉄東大島駅より徒歩約6分、東大島駅までは新宿より電車で約20分) | |
定員: | 40名(応募者多数の場合は抽選となります。) |
参加費: | 7,000円(予定。宿泊費、食費、懇親会費、参加費含む。) |
※会場までの往復交通費、一日目の昼食は各自でご準備ください。 | |
申込方法: | こちらよりお申し込み下さい。 |
締め切り: | 2019年2月4日(月) |
※2月中旬に抽選結果を連絡いたします。 |
講演会
- 講師:
- 牛場 潤一 先生
- 慶應義塾大学理工学部生命情報学科 准教授(リハビリテーション神経科学研究室)
- 慶應義塾大学基礎科学・基盤工学インスティテュート 主任研究員(人間知性研究室)
- 演題:
- リハビリテーションを科学する
- 要旨:
- 脳卒中によって傷がついてしまった脳は、それを元通りにするほどの組織修復能を持ち合わせていない。そのため、多くの場合に不可逆的な機能障害が残り、長期間にわたってその人の生活を苦しめる。一方で傷害脳は、一定の条件さえ整えば、残存神経回路の機能的な再構成を通じて、いったん失ってしまった能力を一定程度再獲得する能力を秘めている。神経科学、情報工学、制御理論などの考え方を援用してリハビリテーション医療の過程を整理すれば、これまでは困難だと思われていた運動機能回復の誘導も可能であり、脳という臓器がもつ”柔らかさ”の本質的な理解にもつながっていくだろう。今回の講演では、医学と理工学を往来しながら研究してきた私がオススメする、リハビリテーション神経科学にまつわるいくつかのトピックをお話ししたい。
ワークショップ
- 講師:
- 大泉 匡史 先生
- 株式会社アラヤ マネージャー
- TA:
- 北園 淳さん(株式会社アラヤ シニアリサーチャー)
- 題名:
- 意識の統合情報理論入門:理論と実践
- 要旨:
意識の統合情報理論(Integrated Information Theory (IIT))とは意識の量(意識レベル)と意識の質(クオリア)を、ネットワークの中の「情報」と「統合」という観点から数学的に定量化しようとする試みである。IITは、深い睡眠時に意識が失われるのはなぜか、視覚と聴覚のクオリアの違いは何によって決まるのか、脳の中の意識の座はどこかといった問題に関して、統一的な説明と予測を与える。本ワークショップでは、IITの概要を解説した後、我々が開発したIITの解析用MATLABツールボックスを使って、シミュレーションデータ及び神経活動データの解析を行う。この解析を通じて、IITの基本的な概念を理解し、IITを用いたデータ解析法を習得することを目指す。IITは意識研究から生まれた新しい数理であるが、これは意識研究に限らず、ネットワークの要素間の因果関係を解析するツールとして一般的にも有用である。本ワークショップでの実習を通じ、IITを使って今後どのような新しい研究が可能か、参加者と考え議論してきたい。
(過去の合宿のワークショップの様子)
ポスターセッション
参加者間でお互いの研究内容を紹介します。ポスターは学会などで使用されたポスターをそのままお持ちいただいても構いません。様々な研究に触れるとともに、交流を深めていきましょう。
(過去の合宿のポスターセッションの様子)
参加についてのQ&A
- Q1. 学部生ですが、参加できますか?
- A1. 是非ご参加下さい。過去の合宿でも学部生のみなさんが参加されています。
- Q2. ポスター発表は必須ですか?
- A2. 必須ではありませんが,異分野の研究者と交流する良い機会ですので,学会発表などで使用したポスターをお持ちの方は、奮ってご参加いただけると幸いです。
- Q3. プログラミング経験がないですが、ワークショップについていけますか?
- A3. 内容としては大学学部生向けの演習を想定しています。また参加者には、事前に環境構築や初歩的なプログラミングについての資料を配布する予定です。言語はMTALABを使用予定です。
参加申込
- 〆切:
- 2019年2月4日(月)
- こちらよりお申し込み下さい。
- お申し込みが完了した場合は自動返信メールがご記入のメールアドレスに送られますので必ずご確認下さい。
- 1時間以内に自動返信メールが届かない場合はお手数ですが再度お申し込み下さい。
- 申し込み者多数の場合には抽選となります。2月中旬に抽選結果を連絡いたします。
その他、ご意見・疑問点などのある方は、こちらまでご連絡ください。
みなさまのご参加をお待ちしております。
脳科学若手の会 合宿スタッフ一同
- 主催:
- 脳科学若手の会
- 日本神経回路学会
- お問い合わせ:
- info@brainsci.jp