この度は「免疫から迫る脳」と題し、第13回脳科学若手の会・関西部会セミナーを開催します。

近年では、グリア細胞を始めとした脳内に存在する神経細胞以外の細胞が免疫や脳機能に関与しているという研究結果が多く報告されるようになりました。それにより、今では脳内の免疫機能をさまざまな角度から解明しようとする研究が盛んに行われています。

今回のセミナーでは、脳内の免疫機能について研究されている若手研究者の方をお招きし、その研究の面白さについてお話を伺います。興味、関心がある方ならどなたでもお気軽にご参加ください。

セミナー終了後には講師の先生をお招きし、Zoomのブレイクアウトルーム機能を用いた懇親会を予定しています。途中入退室は自由となっておりますので、こちらもぜひご参加ください。

【講師】
岡崎 朋彦先生(北海道大学 遺伝子病制御研究所・大学院生命科学院 分子細胞生物研究室)

【演題】
「神経と無神経とのあいだ」

【要旨】
脳はこれまでその機能的重要性や、脳と他の器官を隔てている血液脳関門の構造的特徴ゆえに、ミクログリア以外には免疫細胞がほとんどいない免疫特権を有していると長い間考えられてきました。ところが、近年の研究によりこれまで存在しないと思われていたリンパ管 (免疫細胞の通り道)が脳内に存在することや、1細胞解析によって通常の成体の脳内にも様々な免疫細胞が存在することが明らかにされたことをきっかけに神経-免疫相互作用に関する研究が爆発的に加速し、重要な発見が次々とトップジャーナルに報告されています。

今回のセミナーでは、これまで主に「ウイルス感染に対する宿主免疫応答の研究」を行なっていた無神経な私が、どのようなきっかけで神経科学のフィールドに足を踏み入れたか(無神経にも踏み入れようとしているか)について、①これまでの免疫研究の内容と②現在進行中の神経-免疫相互作用研究の内容を交えながらお話しさせて頂きます。

本セミナーを通じて、「病原に対する宿主の洗練された免疫機構」と、それら免疫機構が有する「神経科学におけるゲームチェンジャー」としてのポテンシャルについて皆さんと共有できたらと思います。

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【イベント名】
第13回 脳科学若手の会 関西部会セミナー「免疫から迫る脳」
【日時】
2022年3月26日(土)
【会場】
講演、懇親会:Zoomを用いたオンライン開催
【参加費】
無料
【プログラム(予定)】
13:30 – 13:50 開場・オンライン接続チェック
13:50 – 14:00 代表挨拶・イベント趣旨説明(講師紹介含む)
14:00 – 15:00 講演
15:00 – 15:30 質疑応答
15:30 – 15:35 閉会
16:00 – 18:00 Zoomブレイクアウトルームを用いたバーチャル懇親会(任意参加)
【参加申込】
以下のGoogleフォームから事前登録をお願い致します。(締切:2022年3月24日(木) 23:59)
https://forms.gle/NVGM1PoN8RXP3PM59

※イベント準備の都合上、参加予定の方はお早めに登録いただけますと幸いです。

※フォーム送信後に確認メールが返信されます。しばらくしても返信がない場合、お手数をおかけしますがメールアドレスをご確認の上再度ご登録をお願い致します。誤ったメールアドレスでのご登録によりご返信できない場合がありますので、ご登録の際に今一度ご確認いただきますようお願い致します。

 

質問等、お問い合わせは以下のメールアドレスまでお気軽にご連絡ください。

脳科学若手の会・関西部会: nowakate.kan@gmail.com