2021年3月13日(土)~14日(日)、第13回脳科学若手の会 春の研究会を開催いたします。感染拡大を防ぐため例年の合宿形式を見送り、研究会として行うことといたしました。講師の先生方をお招きしての講演会やワークショップなど、盛りだくさんの内容です。皆様のご参加をお待ちしております!本研究会は、完全オンライン開催となりました。

なお本合宿は、公益財団法人 加藤記念バイオサイエンス振興財団、及び日本神経回路学会 若手時限研究会の助成のもと開催されます。

企業協賛:小原医科産業株式会社
株式会社ミユキ技研
室町機械株式会社
株式会社フィジオテック
 
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日時:2021年3月13日(土)12:30 受付開始~19:00 同14日(日) 9:00~16:00 (予定)
場所:駒込地域活動センター(東京都文京区)、オンライン会場(中継・Remo)で同時開催致します。お好きな会場をお選びください。また、緊急事態宣言が解除されない場合は完全オンライン開催となります。本研究会は、完全オンライン開催となりました。
定員:40名程度(現地参加者は30名程度)(応募者多数の場合は抽選となります。)
参加費:0円
申込方法:こちらよりお申し込み下さい。
締め切り:2021年2月21日(日)2021年2月28日(日)
※2月下旬に抽選結果を連絡いたします。

講演会

講師:
奥山 輝大 先生
東京大学 定量生命科学研究所 准教授
演題:
脳は「他者」をどのように表象するのか?
要旨:
ヒトを含めた社会を形成する動物は、集団内の他個体を記憶し、そのそれぞれに対して協調行動や敵対行動といった適切な社会性行動を選択・出力する。この「他個体についての記憶」は社会性記憶と呼ばれ、空間記憶や時間記憶などと同様に、海馬に貯蔵されることが示唆されてきた。近年、私たちの研究によって、これまであまり着目されてこなかった腹側CA1領域という領域に社会性記憶が貯蔵されていることが明らかになり、更に、オプトジェネティクスを用いて特定の社会性記憶の人為的な書き換えが可能になってきた。今回の講演では、近年の「記憶操作研究」を俯瞰しつつ、社会性神経科学(Social neuroscience)の最新の知見を紹介したい。

ワークショップ

講師:
上村 卓也 先生
NTT コミュニケーション科学基礎研究所
題名:
機械学習と生物の聴覚系を生理学的に比較する
要旨:
動物が音を聴くためには聴覚系のはたらきが欠かせない。聴こえた音がどのような音なのか認識することは、聴覚系の主要な機能のひとつである。計算機上でこの機能をモデリングし分析することで、聴覚系を理解しようとする研究アプローチがある。ワークショップでは、私達が公開しているPythonプログラムを参考に、実際に計算機モデルを作成し分析してみる。音認識のためのモデルとして、音認識課題で訓練したニューラルネットワークを用いる。モデルを神経生理学の手法で分析し、刺激の表現様式を動物の聴覚系と比較する。モデルと動物とで似ている性質・似ていない性質を調べ、その結果をもとに聴覚系の生理学的性質と音認識機能との関係を考察する。さらに、より一般に、認知課題で訓練した機械学習モデルが神経科学にもたらす利点と現時点での限界についても議論したい。

(過去の合宿のワークショップの様子)

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参加についてのQ&A

Q1. 学部生ですが、参加できますか?
A1. 是非ご参加下さい。過去の合宿でも学部生のみなさんが参加されています。
Q2. 今年はポスターセッションは無いのですか?
A2. Remoで夜間の交流も可能にする予定ですので,その場をご利用ください。
Q3. プログラミング経験がないですが、ワークショップについていけますか?
A3. 内容としては大学学部生向けの演習を想定しています。また参加者には、事前に環境構築や初歩的なプログラミングについての資料を配布する予定です。言語はPythonを使用予定です。

参加申込

〆切:
2021年2月21日(日)2021年2月28日(日)
こちらよりお申し込み下さい。
お申し込みが完了した場合は自動返信メールがご記入のメールアドレスに送られますので必ずご確認下さい。
1時間以内に自動返信メールが届かない場合はお手数ですが再度お申し込み下さい。
申し込み者多数の場合には抽選となります。2月下旬に抽選結果を連絡いたします。

その他、ご意見・疑問点などのある方は、こちらまでご連絡ください。

みなさまのご参加をお待ちしております。

脳科学若手の会 合宿スタッフ一同

主催:
脳科学若手の会
日本神経回路学会
お問い合わせ:
info@brainsci.jp