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慶応義塾大学の四本裕子先生を招待講演者としてお招きし,可塑性をテーマとした研究会を開催します。四本先生は,行動実験や脳機能イメージングをもちいて,大脳の可塑性について研究されており,今年3月まではハーバード大学およびボストン大学でリサーチフェローをされていました。また,四本先生の講演に先立ち,4名の若手参加者の方々に研究発表をしていただく予定です。四本先生と最先端の研究成果についてディスカッションできる貴重な機会となりますので,皆さまのご来聴をお待ちしております。

日時:
2010年10月9日(土)15:00~
場所:
東京大学駒場Iキャンパス 16号館1階 126/127教室
アクセス学内地図
会費:
無料(懇親会は3000円程度を予定)
招待講演:
四本 裕子先生(慶応義塾大学人文社会系研究科 特別研究准教授)
演題:
「脳機能イメージングによる、脳の可塑性の検証」

神経細胞の集合体である大脳は、つねに情報にさらされ、活動を続けている。経験から新しい知識や技術が獲得され、脳の対応も変化する。今、この瞬間の脳は、昨日の同じ時間、一ヶ月前、一年前、十年前の脳と同じであるわけがない。本講演では、経験に応じて、機能が増強されたり加齢によって機能を失ったりという「脳の変化」を、知覚学習と脳機能イメージングを用いて検証した研究を紹介する。講演者がこれまで行ってきた研究の中から、「長期にわたる知覚学習によって解明された、脳の可塑性の2段階説」「睡眠中におこなわれる学習の固定化の測定」「高齢者の脳における可塑性」に関する研究を、アメリカでの研究生活に関する経験談とあわせて紹介する。

若手発表者(予定)

  • 青木 隆太さん(東京大学大学院総合文化研究科)
  • 雨宮 薫さん(東京大学大学院医学系研究科)
  • 磯口 知世さん(東京大学大学院情報理工学系研究科)
  • 山中 航さん(玉川大学大学院脳情報研究科)

スケジュール

15:00-15:05開会挨拶
15:05-15:45若手参加者発表(1)
15:45-15:55休憩
15:55-16:35若手参加者発表(2)
16:35-16:45休憩
16:45-18:15四本 裕子先生講演
19:00-懇親会

好評につき定員に達したため,募集を締め切らせていただきました。ありがとうございました。